とりまんブログ

26歳研修医が生き方を模索中

【医者になりたくないあなたへ】本当は怖い医者やめたい病

 はいどうも,とりまん(@torimer2)と申します!

 

 私は現在ある田舎の病院で初期研修医2年目をしている者です.

 この記事を見られていると言うことは,もしやあなた「医者やめたい病」に罹患していませんか?

 

 医学部に入学したものの,元々医者になりたくて入学したわけじゃない・・・.医学の勉強が全然面白くない・・・.いざ研修医になったが,辛すぎてやめたい・・・.

 

 もしそのように考えているなら,医者をやめたらどんな道があるのか?医者にならない方法は?と調べてこのページを見られていることでしょう.

 

  私はマジョリティが進む道とは異なる道に進むつもりです.そのため,私なりの「医者やめたい病」への問題提起,及び解決策を提示できればと思います.私と同じ悩みを持った人の助けとなれば幸いです.具体的にどのような道があるかも述べていきます.

 

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医者やめたい病とは?

【概念】

医学生,研修医,及び勤務医において「医者になりたくない・・・」「医者をやめたい・・・」と考えるようになる,また常に考えている状態のこと.

 

【有病率】

「いつも〜時々」の有病率は67%程度.

(隠居系元医師の人生逃げ切りブログより)

 

【原因】

原因は年代により異なる.

●学生

そもそも医者になりたくなかった.

意味のわからない難度の高いテストなどにより,医学を学ぶことが楽しくなくなった.

周りの賢さに圧倒され,将来が不安になった.

ポリクリ(医学臨床実習)が楽しくなかった.ポリクリで医療の現場を見て怖くなった.

●初期研修医

学生の頃学んだ知識が役に立たず,何もわからない.

看護師怖すぎ,上級医怖すぎる.

当直(救急外来)の対応が怖い,できない.

忙しすぎてつらい.

→研修医は現状への不満が多い.将来これが続くと考えがち.

●勤務医

忙しすぎる.(待機,当直で休みがない.夜間でも呼び出される.時間外にレポート,学会発表,研究の仕事の山が襲いかかってくる.それが一生続くと考える.)

内科当直,全科当直で自分の専門でない科を診るのが怖い,他科コンサルトが怖い.
医局のゴタゴタ・・・.

 

視野が狭い

 医療界(特に医者界)にいると確実に視野が狭くなります.具体例を挙げると,「お金ないわー」という会話です.研修医以降でも必ず聞く台詞です.「給料少ない」と言っていますが,同年代の他の職種が聞けばびっくりする金額をもらっています.つまり医者達は知らず知らずに生活水準を上げているため,お金が足りなくなるのです.しかし,周りの医者達も同じような暮らしをしているのでいかに恵まれた生活か意識する瞬間が少なく麻痺していくのです.視野に関して,お金のことは大きな問題ではありません.まぁ私としては問題の一つと考えていますが,今回とは関係ないのでまた後日言及します.

 

 視野が狭まっている中で一番の問題は,「やりがい」を重視することです.よく言えば「ピポクラテスの誓い」を遵守する人が多いということです.つまり大多数の人が科の選択の際に「面白さ」「興味のある分野」「やりがい」を重視する傾向にあるということです.これはもちろん医者としてあるべき姿であると思いますし,そういう人が増えたら良いと思っています.しかし,それゆえに「医者やめたい病」になっては本末転倒です.少なくともこの記事を読んでくれているあなたは,少しでも「医者をやめたい」と思ってしまっています.それでやめてしまっては,また最悪の場合人生をやめてしまっては決していけないのです.

 

私たちの選択肢

 まずは意識改革.

 仕事に過度のやりがいを求めない.何を言っているんだ?と思うかもしれません.誤解を恐れず言いますが、よく考えてください.世の中の多くの仕事は面白くないです.自分の生活を振り返ってください.あなたの周りではたくさんの仕事があふれています.全てが楽しそうですか?医療関係以外の方と話すと、仕事がいかに単なる仕事でしかないことがわかると思います.「お金をもらうため仕方なくにやっている」「いかに効率よく、つまり時間をかけずにお金を稼げるか」ビジネスの世界ではこれが重要になります.とにかく「9時〜17時で働きお金をもらう」ことが唯一の目標なのです.

 

 医療関係者はどこかでやりがい、熱い気持ちがなければならないと思いがちである。断じてそんなことはない.ただお金を稼ぐ手段が医者であったというのでもよいではないか.ここではこのことを「手段としての医者」という言葉を使わせてもらいます.

 

手段としての医者

 下記の記事でも紹介していますが、現状では医師免許というのは最強の資格なのです.まずこの事実を理解しておきましょう.

 

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免許を活かした働き方の例

 

・バイト医師(健康診断、寝当直など)

・産業医

・楽な科、場所でゆったり(リハ、療養型病院)

(・美容外科)

+副業

 

 現状では医師免許は希少価値があるため、このような働き方が可能です.

 

医者にならないならどんな道があるのか?

・普通の大学生と同じように就活する.

・起業する.

 医師免許を利用しないのなら,理系の大学を出たスキルのない人です.しかも6年間かけて.あまり利口な判断ではないでしょう.しかし,何かしらのスキル,強みがあるなら就活戦争に飛び込むのもアリかとは思います.

 

 ここからはさらに具体的な話です.

 まず医者になりたくない学生さんは、2つの戦略があります.1つ目は就活をすることです。かの有名なmedu4の穂積先生は医学部5年生のときに就活を行い、マッキンゼーに入社しています.就活するなら少なくとも5年生のときには動き出す必要があります.医者以外の仕事がしたい方はこの方法はありだと思います。しかし、医師国家試験はきちんと受けて合格しておきましょう.

 

 2つ目はとにかく初期研修を終えてみることです.まず医学生の皆さん.座学と臨床は全く違います.これは百聞は一見にしかずです.医者になりたくないって言ってるだろ!って声が聞こえてきそうですが、ここは研修医である私から強く言います.研修医なんてほぼ医者じゃない.ハイパー病院やブランド病院であれば、半端なことは許されないでしょう.しかし、いくらでも研修病院はあります.とにかくひとまず楽な研修病院に行けば良いのです.そしてそこで「自分の価値」を感じてください.あなたは「医師免許」を取った優秀な人材です.他で代替することはできません.学生の頃とは見られ方も変わります.人間褒められるとやる気が出るものです.医学へのやる気が出ればそれで良し.もし出なくても,ひとまず楽に研修を終え上記の道へと進む準備をすればよいのです.

 また,社会人というものを学びましょう.給与明細に触れたり,あなたは社会人としての一歩を踏み出します.周りのコメディカルや清掃業者の方,MEさんなど色んな人を観察して,接してみてください.いかに自分が恵まれた存在で,どれだけ「お金」の面で優遇されているか理解できると思います.そして医者になりたくないと言っていた自分を振り返ってください.医者以外の方が大変じゃないのか?そういった視点を持つことができるようになると思います.2年間という期間の中で,視野をどんどん広げてみてください.

 

医者をやめたい初期研修医

 まず断っておきますが,私自身は初期研修を通じて「医者ほどダイナミックで面白い仕事は他にない」と感じております.しかし,バリバリの外科医や内科医にはなりません.人生が1度でなければ,間違いなく外科医もしくは内科医を目指しますが・・・.私は医療に情熱を傾けている方を心から尊敬しております.ですので,何の迷いもない方はそのまま突き進んでください.心から応援しております.そうでないという方は続きを読んでください.

 では,想像してください.自分が朝早くから夜中まで働き,夜中呼び出されたり,休日にも病院に行っている・・・そんな中9時〜17時で,呼び出しもなく,休日は完全にオフ・・・給料に大きな違いはない人がいる.あなたは耐えられますか?もしイエスと言えないならば,キャリアについて一度しっかり考えるべきです.私は合理主義な一面があります.医療は好きですが,私は上記の事態が起こった際に理不尽だと感じてしまうタイプです.やりがいだけでは納得できない人間です.じゃあ文句を垂れながら仕事をするのか?いや違う.最初から楽な道を選べばいい.私たちには選択する自由があるのだから.自らきつい道を選び,不平不満を言いながら仕事をするのはナンセンスです.しかし,一つ医者は他の職業のことがなかなか手に入れることができないものを手にしやすい職業であることを忘れないでください.それは「感謝」です.こんなに感謝される職業はなかなかありません.

 

まとめ

 いかがでしたか?

 少しでもあなたの医者になりたくない,やめたいという悩みの助けになったでしょうか?

 

 低学年の医学生の方は在学中に,「世の中の仕組み」「お金の稼ぎ方」などについてしっかり勉強しキャリアプランについてしっかり考えましょう.医学を勉強していない医学生は,社会的には市場価値が低いです.自分の市場価値を高めていけば,医者以外の道も選ぶことが可能になります.自分の可能性を広げておきましょう.

 5年生までなら,就活に参戦するのもありだと思います.ただ厳しい仕打ちに合うことは覚悟して臨むべきです.

 6年生の方はとりあえず,国家試験に合格し,初期研修を終えましょう.初期研修中に医学以外の知識を蓄えてください.

 初期研修医の皆さんは,色んな視野を持ってください.やりがいを持った医者になることだけが正義ではありません.

 

今後もまたキャリアについての記事を書いていこうと思っていますので,よろしくお願いします.